古代小麦。スペルト小麦を育てて収穫してみた。

古代小麦。スペルト小麦を育てて収穫してみた。

小麦の古代原種、スペルト小麦

スペルト小麦は、”スペルト(もみがら)” の名前の通り、堅く厚いもみがらを特徴としている。
頑丈な生命力を持ち、天候や環境の変化にも強く、肥料を必要としないので、自然栽培・自然農に向いている。
スペルト小麦は、人工的な品種改良や遺伝子操作が行われていない原種の小麦。
栄養価の高いヘルシーフードとしても、注目されていて。
グルテンフリーではないけど、小麦と違い、アレルギーを発症しずらいと言われています。

一般的な小麦のほとんどがその栄養素をもみがらに持つの対し、
スペルト小麦は小麦自体にミネラル・ビタミン・タンパク質等の栄養素を多く含むため、栄養価が高い。
そして、スペルト小麦は小麦よりも香りや風味が高く、しっかりとした味わいを持つ。
しかし、スペルト小麦は一般的な小麦に比べて収穫量が少なく、また脱穀作業に手間もかかるため、小麦よりも割高である。
スペルト小麦の名は、イタリアではFarro(ファッロ)、ドイツではDinkel(ディンケル)、スイスではSpeltz(スペルツ)と呼ばれています。
グルテンフリーを気にされている方に人気で、パン・クッキー・リゾット・スープなどにして食べられています。

実録。畑の一角で、スペルト小麦の種をまいてみた


麦の種をまく10月末。
念願かなって、手に入れたスペルト小麦の種をまいてみた。

初めてのスペルト小麦くん。芽を出し、育ってほしい。
事前に耕しておいた土の上に、スペルト小麦の粒をまいていく。
そして、土をかけ、まいた箇所の土を足で踏み、押える。

果たして、無事に芽は出るのだろうか?

スペルト小麦。種まきから7日後。

 

7日後。畑に行ってみると、スペルト小麦の芽が出ていた。

無事に芽が出ている。まずは、発芽してくれて良かった!!
緑色の芽が、鮮やかで美しい。

スペルト小麦。種まきから70日目。


せっかく、生えてくれたスペルト小麦ですが。
ここで、愛を込めて、足でふみふみ。
数回にわたり、麦ふみをしていきます。

麦ふみをすることで、麦に傷が付き、麦に「エチレン」という一種のホルモン成分が発生します。
この「エチレン」によって、麦の茎が太く風で倒れなくなり、強い麦になるのです。

スペルト小麦。種まきから、156日目。


4月初めのスペルト小麦は、これくらいの背丈。
ゆっくり、しっかりと、成長しているようだ。

スペルト小麦。種まきから、189日目。


成長がゆっくりだったので、どうかと思ったが、背丈も伸び、麦穂もしっかり成長中。
背丈は、大きくなり、人のおへそのあたり。
緑色のしっかりとした麦穂が、力強く、何とも美しい!

スペルト小麦。種まきから、219日目。


まだちょっと緑色の部分が残っています。
それにしても、スペルト小麦の殻は、ぶ厚くて硬そう。
脱穀がうまくいくのか、ちょっと気になる。

スペルト小麦。種まきから、225日目。


麦穂も、茎も、ずいぶんと、枯れてきました。
もうそろそろ、スペルト小麦の収穫です。

スペルト小麦。種まきから、237日目。


いよいよ、スペルト小麦の刈り取り作業。
コンバインはないので、スペルト小麦は根元から手作業で刈り取っていきます。
刈り取ったスペルト小麦は、麻ヒモで束ねて、はざ掛けにします。
はざ掛けにして干すことで、昔ながらの天日干しをしていきます。

スペルト小麦。種まきから、245日目。

天日干ししたスペルト小麦をはざ掛けからおろし、いよいよ脱穀作業です。
初のスペルト小麦。殻が普通の麦より硬く、ぶ厚いので、脱穀できるか、ちょっと不安です。
脱穀機のスイッチを入れ、回転を上げていきます。
スペルト小麦の穂先を脱穀機に入れながら、全ての小麦が取れるよう、束を回していきます。
脱穀1回目。ただ、穂先からスペルト小麦がバラバラになっただけで、殻がついたままがほとんど。

ということで、2・3回脱穀機に通してみる。
スペルト15_0702
すると、全体の半分くらいは、殻が取れて玄麦になった。
しかし、そのうちの2割は玄麦がつぶれたり、割れたりしてしまった。
割れてしまったスペルト小麦もは、このまま製粉すればいいのかな?

しかし、まだまだ殻がついたもの、玄麦になったもの、割れてしまったもの、全てが入り混じってゴッチャな状態。
手作業で、上から下にこぼすこともトライしてみたが、スペルトの殻は大きくて重さもあるので、風でうまい具合に飛んでいかない。
そこで、手作業で玄麦を拾ってみたものの、300g集めるのに、3時間(笑)
スペルト小麦の脱穀は、ジェットだっぷ方式の籾すり機を使うと、キレイに脱穀できるらしい。
う~む!!!!

↓夜な夜な、サルのノミ取りかのごとく、手作業で集めた自然栽培のスペルト小麦。

まとめ

スペルト小麦は、古代小麦だけあって、種さえ播けば、力強く自然に育ってくれる。
収穫までの手間は特にかからない。
他の麦や小麦にも言えることだが、刈り取って、脱穀する作業が結構ハード。
大型の機械、コンバインなどで一気に刈り取り、そのまま脱穀できるなら、とても快適だと思う。
手作業で、穀物を刈り取り、脱穀するには、猫の手も借りたいほど、人手があると助かる。
そして、何よりも、スペルト小麦の殻は、予想していたよりも硬かった。
ドイツにはスペルト小麦専用の脱穀機があるという。
専用機のない日本では、スペルト小麦は籾すり機を通すと、キレイに脱穀できるらしい(特にジェットだっぷ方式の籾すり機)。
籾すり機は、米農家さんなら持っている方が多いらしいが、「機械を通して米にスペルト小麦が混ざると困る」と
なかなか借りることが難しい。
それでも、脱穀さえ何とかすれば、スペルト小麦の栽培は意外と容易にできるようだ。

グルテンフリーや、小麦アレルギーの観点からも注目のスペルト小麦。
これからさらに、日本でも、スペルト小麦を栽培する人が増えていくだろう。

 

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