無農薬野菜・魚・島の天然素材が生きる「はてるま」西表島

無農薬野菜・魚・島の天然素材が生きる「はてるま」西表島

伝説の料理人のお店

「いつか必ず、はてるま、に訪れたい」
それは沖縄の料理人 吉本ナナ子さん のお話を知人に聞いた時だった。
「はてるま」といっても、沖縄の波照間島ではなく、店は西表島の大島港近くにある。
元々、波照間島の出身の 吉本ナナ子さんが開かれたお店。

料理人が、店で準備すること、調理すること、提供することは、沢山ある。
素材を選んで仕入れ、下ごしらえをし、調理をする。
素材を生かすこと、メニューを構成すること、美味しい料理を作ること。
料理人の仕事は、食べる人の栄養と空腹を満たすだけではない。
料理は、食べる人に感動を与え、笑顔になり、会話も楽しい時間になる。
美味しい料理を作ってくれるこの料理人という方々を、尊敬している。
素晴らしい仕事だと思う。

「はてるま」の料理人は、早朝から、島じゅうの食材を自らの手で集める。
お母様の吉本ナナ子さんと土を耕し、タネをまき、農薬を使わず、自らの手で草を取る。
手間暇をかけ、1つ1つ、島野菜を大切に育てている。
海で釣り糸を垂らし、魚を釣ることもあれば、夜中に漁に出る時もある。
貝も海に潜り、自らの手で採取する。


そんな伝説のお店「はてるま」を2か月前に予約して、西表島に来た。
西表島の大原港へは、石垣島から安栄観光のフェリーで35~40分ほど。
西表島から石垣島行きフェリーの最終時刻は17:30。
「はてるま」のお料理をいただくため、西表島に1泊することにした。

泡盛と島料理「はてるま」

この店の料理人は、吉本信介さん。
沖縄を代表する料理人 吉本ナナ子さんの息子さんだ。

店に入ると、広い調理場で料理をする信介さんの姿が見える。
満席の店内。すべての料理を1人で調理している。
調理中の表情は、真剣そのものだ。
真剣なまなざしの中にも、楽しげな、人情味溢れる暖かさを感じる。

店内から調理場の方を見る。手前には、料理本などが並ぶ。

古民家の店内は、木造の梁と布、暖かい照明の光に包まれている。

お座敷の店内。ゆったりとした島時間が流れている。

漁や野菜の収穫などで使われているのだろうか。
釣り竿やカゴなども並ぶ。

「はてるま」の料理は「おまかせ島の味コース」のみ。
早速、泡盛から始めることにした。

島素材の美味さが生きるお料理

1品目。近海で採れた魚やウムズナーの刺身盛り。
ウムズナーはイイダコのこと。プリップリでめちゃくちゃ新鮮。
熱帯の魚なのに、刺身も美味しい。
1口食べた瞬間、体中の細胞に、元気がみなぎった。
(4人で訪問したので、写真は4人前)

2品目。もずくの酢の物。ティラジャーという貝が2つのっている。
もずくも貝も新鮮で、美味しい。
やさしいお酢の味わいが、体に広がっていく。

3品目。カーナーの炒め物。
カーナーというのは、西表島でとれる海藻らしい。
食感も味わいも、風味豊かでとても美味しい。
西表島に来て、初めて食べたカーナーが大好きになってしまった。

4品目。長命草と揚げた魚の南蛮漬け。
この魚と薬味のようなニガナが、不思議とマッチする。
これも美味しい。
体に効く、健康的な美味しさ。

5品目。なーべらーと島豆腐、卵が入ったお料理。ダシがこれまた美味い。
へちまのことを、なーべらーと言うらしい。
へちまって、こんなに美味しくなるのかと、驚く。

6品目。ラフテー。
沖縄料理と言ったら、ラフテー。やっぱりコレ。
「はてるま」さんのラフテーは、西京味噌のような餡が、肉の上にかかっている。
上品で、とても美味しいラフテー。泡盛がすすむ。

7品目。焼き魚。
魚の名前を忘れてしまったけど、適度に脂ののった美味しい白身魚。
残す部分は、もう骨しかないほど、隅々まで身を食べ尽くす。
白身なのに、旨みがこれでもかとやってくる、絶品の美味しい魚。

8品目。生姜と白ゴマとニガナの和えもの。
これまたツマミと箸休めに最高で。
追加オーダーで、おかわりしてしまったほど。

9品目。温麺。かつおダシの風味がたっぷり。
温かい素麵と、ダシの上品な香りと美味さに、体の芯から癒される。
美味しい。
ダシも全て、キレイに完食。

10品目。デザート。
左から、パッションフルーツ、グアバのゼリー、マンゴー。
小さなデザートが3種類、って味覚もいろいろで最後までうれしい。
全て、島素材。

デザートまでコース料理を食べ終えた後、
「もう一度、この美味しい料理達を始めから味わいたい」
あまりの美味しさに、そう思った。

店主の人柄にも、美味しさが見える

「素材がいいから美味いのですよ」
暖かな笑顔で話す信介さん。
西表島には豊かな山だけでなく、川や海もある。
西表島の大自然が生み出す素材が、素晴らしい料理人の技術で、さらに美味しくなる。
1口食べるたびに、カラダの芯からエネルギーがみなぎる。
楽しい感動の繰り返しだった。

食べることは、生きること。
生きることは、食べること。
人は、命をいただいて生きている。
すべての命に感謝しよう。
いただいた命を生かそう。

人が生きる原点を、暖かな空間で、じっくりと体感させられた。
1口食べるたびに、笑顔にならずにはいられない。
素敵な、素晴らしいお店。
生きることの原点に帰れる。
そんなお店だった。

必ず、また訪れたい。

店名:泡盛と島の味「はてるま」
ジャンル:沖縄料理
住所:沖縄県八重山郡竹富町字南風見201-101
電話:0980-85-5623
営業時間:18:00 – 23:00
定休日:日曜定休(食材の調達等により変更あり)
料理:おまかせ島の味コースのみ(要予約)
個室:なし

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